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2024/03/08

 8日の市場は日経平均が4日ぶりに反発。終値は前日比90円高の3万9688円だった。前日の米国株が半導体株中心に上昇した流れを受けて日経平均は200円を超える上げでスタート。その後、外国人を中心とした先物買いによって中頃にかけて400円近くまで上げ幅を広げていった。一方、円相場の高止まりや今晩の米雇用統計への警戒感から終盤にかけて上げ幅を縮小。週末ということもあって利食い売りに押され、日経平均は昨日の下げ幅を埋めるには至らなかった。

 昨日の米国市場は米景気の軟着陸期待からダウ平均が続伸した。FRB議長が7日の上院議会証言で「そう遠くない時期に物価安定が達成される」と発言。さらに景気の先行きにも楽観的な見方を示し全体の買い安心感につながった。また、この日は投資判断の引き上げを受けて中心銘柄であるエヌビディアが急上昇。これにつれて半導体・ハイテク株が買われてハイテク株の多いナスダック指数が大きく上昇している。S&P500種指数は1週間ぶりに最高値更新へ。

 さて、東京市場は米国株の上昇にサポートされる形で全体が反発へ。円相場が1ドル=147円台にあるため、最終的には戻りに思ったほど勢いは出なかったが、日経平均の下値はきのう、今日と10日移動平均線(3万9654円)にサポートされており上昇トレンドは維持されている。国内に目立った材料がなく来週も米国株や為替次第となりそうだが、押し目買いスタンスは依然として有効だろう。