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2023/08/17

 17日の市場は日経平均が続落。終値は前日比140円安の3万1626円で、6月2日以来の安値となった。前日の米株安と米長期金利の上昇が嫌気されてマイナスのスタートに。10時半以降には香港・上海など中国株の下落もあって、一時457円安(3万1309円)まで売り込まれる場面もあった。その後はきのう、今日と短期的に下げ過ぎていることで買い戻しが入り下げ幅を縮小。トピックスが75日移動平均線に達したことで目先の下値到達感が出た面もあるようだ。

 昨日の米国市場は金融引き締め長期化を懸念してダウ平均は続落。先月中旬以来約1カ月ぶりの安値となった。この日公表された7月のFOMC議事要旨の内容が、インフレが根強く追加利上げの可能性を示唆するものであったため、金融引き締め長期化への警戒が相場の重荷となった。長期金利の指標である10年債利回りが一時4.28%と昨年10月以来の水準に上昇してしまった。このため相場は弱く推移。ナスダック指数も続落している。

 さて、東京市場は引き続き米長期金利の上昇や時間外取引の米株先物の一時的な軟調もあって売られる1日に。日経平均は昨日に重要な下値支持線である75日移動平均線(3万1917円)を割り込んでしまったが、トピックスの方は本日安値で同線にしっかりとサポートされており、相場全体としては目先下げ止まる可能性がありそうだ。明日は週末で買いが入りにくいが本日の安値は割らないだろう。