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2022/03/18

 18日の市場は日経平均が5日続伸。終値は前日比174円高の2万6827円だった。5日続伸は昨年9月以来の記録。前日の米株高を受けて小口買いが先行。昨日に急伸した反動が出るかと思われたが意外にも全体は底堅く推移した。ウクライナ情勢は依然として予断を許さないが、停戦協議の行方がやや前向きとなっているだけに、売り方は買い戻す方向で本日も動いているようだ。一方、新規の買い材料もなく来週もウクライナ情勢次第の展開となろう。

 昨日の米国市場はロシアのデフォルト懸念の後退でダウ平均は大幅に4日続伸した。16日期限のロシアの外貨建て国債利払いがドルで行われたことで金融市場の過度な懸念が和らいだ。序盤はロシア報道官が「停戦合意にはほど遠い」と発言したことで弱含む場面があったが、デフォルト回避で市場に安心感が戻り幅広く物色された。長期金利も高値安定という状態でハイテク株に買いが入り、ナスダック指数も3日続伸している。

 さて、東京市場はとりあえずロシアのデフォルト回避などでプラスで推移する展開となったが、週末ということもあって上値は重く、ここから上を買い上がる動機の薄い状態となっている。中国がロシアに援助する方向にあるようで事態長期化はやはり避けられない様子。日銀が金融政策決定会合で金融緩和策の現状維持を決めたが、想定内のことで相場への影響はほとんど見られなかった。