トップページへ戻る

バックナンバー

2023/10/26

 26日の市場は日経平均が3日ぶりに大幅反落。終値は前日比668円安の3万601円だった。前日の米株下落を受けて売り先行のスタート。長期金利の上昇も同時に嫌気されてみるみる下げ幅を広げて行った。日経平均は3万1000円の心理的な節目を寄り付きから下回り改めて金利上昇による売り圧力の強さを感じさせる展開に。国内では主要企業の7−9月決算発表が本格化しているが、先日のニデック好決算売りがあるように神経を使う状況にもなっている。

 昨日の米国市場はネット検索のアルファベットの下げが響きダウ平均は反落した。同社の決算は決して悪いものではなかったが市場の過剰な期待を受けていた反動が出たようで一時10%近くも売られる荒れた動きとなった。他の半導体株の決算もネガティブに評価されて、ハイテク株、半導体株の下げが全体の下げにつながった。長期金利もじわりと上昇しておりこの日は買い材料不在に。ハイテク株の多いナスダック指数は3日ぶり大幅反落となっている。

 さて、東京市場は再び米ハイテク株安や長期金利上昇の圧迫を受けて下げる外部要因安を演じている。国内では所得減税という政策が俎上に上がりながらも景気浮揚効果はほぼゼロと見越されており、ミスマッチな政策が株安を止められない状況にもある。日経平均は本日で4日連続陰線となっており、小勢2番底形成がやや不透明な格好になっている。