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2021/05/13

 13日の市場は日経平均が大幅に3日続落。終値は前日比699円安の2万7448円で、1月6日以来約4カ月ぶりの安値となった。前日の米株急落や米長期金利上昇などを嫌気して朝から大きく売りが先行。ハイテク株中心に売りが止まらない状況に。その後もアジア株安や時間外取引の米株先物の上値の重さに押され下げ幅を拡大して行った。マザーズやジャスダックなど新興市場にも売りが波及しほぼ全面安商状となっている。

 昨日の米国市場は長期金利の上昇を受けてダウ平均が大幅に3日続落した。この日発表の4月の消費者物価指数が事前予想を上回る上昇となり、長期金利の上昇とともに株価が一斉に売られてきた。恐怖指数とされるVIXも目安となる20を大きく超え不安心理を助長。ダウ平均の下げ幅は一時700ドルを超えてきた。金利に弱いハイテク株の下げはきつく、ナスダック指数は3%近い下げで大幅に3日続落となっている。

 さて、東京市場は日経平均の下方への水準訂正が進み2万7000円台のレンジへ突入。昨年12月末の上放れ時の節目(2万7000円)に接近している。今晩の米国株次第ではあるがこの下値サポート(節目)は重要で、おそらく1度くらいは守られるだろう。高値から1割程度の調整ラインでもあり、PERの低下(16倍台)を考えても短期的な押し目として1度は反発しやすい水準である。