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2021/08/23

 週明けの市場は日経平均が3日ぶりに大幅反発。終値は前週末比480円高の2万7494円だった。前週末の米国株が反発したため寄り付きから買い戻しが先行。直前2日間で600円弱も下げていた反動も加わったようだ。昨日の横浜市長選で与党の求心力低下が加速するような結果が出たが、政局不安よりも首相が巻き返しに経済政策を打ってくるとの思惑が広がり上げに拍車をかけている。中国などアジア株も上げてこの日はほぼ全面高となり目先の底打ち感を出している。

 前週末の米国市場はハイテク株が買われてダウ平均は4日ぶりに反発した。この日は商品の値上げを発表したマイクロソフトが大きく買われ、続いてアップルや好決算を発表したシスコシステムも上げ幅を広げるなどハイテク株主導の上昇となった。こうした安心感から前日まで下げが目立っていた景気敏感株の一部にも買いが回ったようだ。もっとも、米国でも新型コロナ変異株の感染拡大が止まらず景況への懸念は残ったまま。ある程度上値を抑える要因となっている。

 さて、東京市場は米株高に助けられて日経平均が大幅反発する展開。先週末に下値が2万7000円にほぼ達したことで下値達成感も出ているようだ。先週の急落の一因となったトヨタの反発も投資家心理を安心させた模様。もっとも、東証1部の出来高は目安の10億株に届いておらず実需は乏しいまま。新型コロナの変異株は依然として脅威で明日以降の上値を重くさせる可能性がある。