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2022/11/08

 8日の市場は日経平均が大幅続伸。終値は前日比344円高の2万7872円で、9月13日以来、約2カ月ぶりの高値水準まで回復してきた。この日も前日の米株高を受けて200円高の好スタート。その後も米中間選挙で野党共和党が優勢となっていることを好感する買いが入り一時400円を超える上げ幅となった。バイデン大統領の推す政策は株式市場にはマイナスな面が多いことが影響しているようだ。日経平均は75日移動平均線をクリアし上昇基調へ一歩前進させている。

 昨日の米国市場は米中間選挙の与野党ねじれ現象の可能性を好感してダウ平均は大幅続伸した。8日投開票の米中間選挙は大統領の与党(民主党)が議会で優位を失う(共和党の過半数獲得)見通しとなり、与党の進める企業や富裕層への増税法案が成立がしなくなることを好感する動きとなった。一方で長期金利は再び上昇傾向にありインフレとの闘いがまだ続く見通し。主要指数では金利高に弱いナスダック指数の伸びがやや劣っている。

 さて、東京市場は安定した企業業績や米中間選挙の情勢が追い風となって一段高に。一時は2万8000円に接近する場面まであった。東エレク、アドテストなど値がさの半導体株やソフトバンクといった指数寄与度の高い銘柄も買われ先物主導で上げている様子もうかがえる。本日の上げで75日移動平均線(2万7624円)を超え、目先はここと2万7500円が下値支持帯となりそうだ。