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2021/12/02

 2日の市場は日経平均が反落。終値は前日比182円安の2万7753円で、10月7日以来、約2カ月ぶりの安値となった。前日の米株下落を受けて開始早々は300円近くも下げていたが、昨日に続き本日も下値の節目2万7500円を割り込まなかったことから徐々に下げ幅を縮める動きとなった。時間外取引の米株先物が堅調に推移しているためその後は一時プラス圏に回復する場面もあったが、オミクロン株の広がりが読めないため、終盤は再びだれた終わり方となっている。

 昨日の米国市場は米国で初のオミクロン株感染確認を受けダウ平均は大幅続落した。株価水準はおよそ2カ月ぶりの安値。前日に600ドルを超える下げを示現したため前半は500ドル高と大きくリバウンドしたが、米国でオミクロン株が見つかったことで後半相場は一気に再反落した。米国で水際対策が強化されることで経済への影響を懸念する売りが増えている。恐怖指数とされるVIXは1月以来の30超えで急速に不安が高まっている様子がうかがえる。

 さて、東京市場は米株安の割に下値は比較的限られ心理的な織り込みはある程度進んでいる様子がうかがえる。主力株を目先的に売るべき人は売ったようで、先物が上下に振れてはいるが一方的にトレンドが進行しない、弱めの小康状態に入りつつある。ただ、新興市場の指数は全て昨日の安値を割っており、こちらの換金売りはまだ収まっていないようである。