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2021/08/03

 3日の市場は日経平均が反落。終値は前日比139円安の2万7641円だった。前日の米国株が景気指標の軟化を受けて下落したことから日経平均もつれ安する展開となった。中頃は中国上海株の下げもあって下げ幅を290円近くまで拡大。昨日に500円近くも反発した良い流れを生かせずにいる。もっとも、個別で好業績を発表している銘柄には買いが入り全部が悪いわけではない。ジャスダック平均は続伸するなど部分的には業績相場が続いている。

 昨日の米国市場は長期金利の低下が景気鈍化懸念を連想させてダウ平均は続落した。朝方はISM製造業景況感指数への期待から買いが先行しダウ平均は250ドルを超える上げ幅を示現したが、同数値が事前予想を下回ってしまったことでその後は売りが広がってしまった。米長期金利が急低下し景気鈍化懸念が浮上。景気敏感株を中心に値下がりし指数はマイナス圏へと落ちてしまった。もっとも金利低下の恩恵を受けるハイテク株は買われナスダック指数は小幅ながらも反発している。

 さて、東京市場は新型コロナや米国株次第という状況が今日も続き、ダウ平均の下げに合わせて反落する1日となった。世界的な新型コロナ変異株の負の影響もあり、上値200日移動平均線(2万7865円)を今日で5日間ほど超えられずにいる。日本政府から新たなコロナ対策は示されず、また、景気対策についての話しも出てこない。状況的に独自の打開策がなく今は時間待ちの状態といえそうだ。