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2023/04/07

 7日の市場は日経平均が3日ぶりに反発。終値は前日比45円高の2万7518円だった。前日の米国でハイテク株が上昇した流れに乗って開始早々に120円近い戻りを見せたが、米景気の先行き不安から追随する買いが乏しく、週末ということもあってその後は様子見相場となってしまった。直近2日間で800円も押しておりもう少しリバウンドするかと思われたが、下げの要因が米国絡みなのであちらが上がらないとなかなか反転の機会とならないだろう。

 昨日の米国市場は雇用指標の軟化を嫌気しながらもダウ平均は小反発した。週間の新規失業保険申請件数が事前予想より増えたことで米景気の先行き懸念が増し、ダウ平均は一時150ドル超の下げとなった。しかし、これが雇用コストインフレを抑えるとの見方も出てきて下げ幅を縮小。長期金利の低下もあって最終的にはプラス圏へと戻している。ハイテク株の多いナスダック指数は金利低下の恩恵を受けて4日ぶりの反発となるなど全体的に打たれ強くなってきている。

 さて、東京市場は日経平均がとりあえず2万7500円という心理的な節目辺りで下げ止まる動きを見せている。リバウンドでせめて25日移動平均線(2万7740円)くらいまで戻せれば教科書通りとも言えたが、戻りが弱いことはそれだけ下値余地があることでもあり、まだ押し目買いを入れるには慎重になりたいところ。来週は25日線と下値75日線(2万7213円)の範囲で推移しそうだ。