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2023/01/19

 19日の市場は日経平均が大幅反落。終値は前日比385円安の2万6405円だった。前日の米株安の流れを受けて売りが先行。昨日に急伸した反動もあって200円を超える下げでスタートした。その後は目立った買い材料もなく安値圏で推移。心理的な節目である2万6500円を下回ったままとなった。円相場は昨日の日銀の大規模緩和維持が発表されたにもかかわらず1ドル=127円台まで上昇。これも相場の売り材料となったようである。

 昨日の米国市場は低調な経済指標を嫌気してダウ平均は大幅続落した。午前中は12月の卸売物価指数の前月比低下を好感して100ドルほど上げる場面があったが、午後になると12月の小売売上高や鉱工業生産指数が事前予想を下回ったことが徐々に効いてきて相場は軟化。マイクロソフトが人員削減を発表したことがハイテク企業の先行き見通しの暗さにつながり指数はみるみる下げ幅を広げてしまった。FRB高官が利上げ継続に前向きな発言をしたことも響いている。

 さて、東京市場は昨日の上げが行き過ぎだったかのような1日となり、日経平均は400円近い下げで早くも25日移動平均線(2万6554円)を下回っている。ファーストリやソフトバンクといった指数寄与度の大きい値ガサ株が下げるなど実体よりもやや下振れ感が強いところはある。とりあえず日経平均の2万7000円乗せは目先遠のき、26000円台前半のレンジ相場入りとなりそうだ。