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2021/04/15

 15日の市場は日経平均が小反発。終値は前日比21円高の2万9642円だった。前日の米国株が高安まちまちだったことから日経平均も前日終値近辺で一進一退の膠着商状に。一時は170円近く上げる場面があったが、戻り待ちの売りに押され上げ幅を縮小。かえって上値の重さを感じさせる展開となっている。チャート上では下値25日移動平均線(2万9543円)に支えられる格好となっているが、出来高が減っている分やや心もとない状況でもある。

 昨日の米国市場は景気敏感株に買いが入りダウ平均は3日ぶりに反発した。新型コロナワクチンの普及が遅れることへの不安が後退して景気敏感株に買いが広がった。事前予想を上回る好決算となったゴールドマンが大幅高となりダウ平均を押し上げた。ダウ平均の上げ幅は一時230ドルを超えたが、終盤に主力ハイテク株が売られて上げ幅を縮めている。そのハイテク株の多いナスダックは1%の下げで前日の上げ幅を帳消しにしている。

 さて、東京市場は本日も方向性のない動きとなり一段と膠着の度合いを強めている。高値圏の株価もち合いだけに買い方も慎重になりやすい。国内では新型コロナの感染拡大が景気回復を阻害する懸念があり、上がれないのも仕方のない状況といえよう。取引時間中は中国上海株の下げも重荷となった。売り方、買い方ともに手詰まりのなか、上下どちらに相場が放れるか今は待ちの状態ともいえる。