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2020/08/03

 8月最初の取引となる本日の市場は日経平均が大幅反発。終値は前週末比485円高の2万2195円だった。米株高に円安進行と外部環境が揃って好転し買い戻しが活発化。7月の中国のPMIが9年ぶり高水準を示したことも株高を後押しした。円相場は一時1ドル=106円台まで下落。米ハイテク株高と相まって、輸出関連株の多い日経平均は一時504円高まで買われ、先月下旬からの下げ基調をいったん止めている。

 前週末の米国市場は上場来最高値を更新したアップル株にけん引されてダウ平均は反発した。30日夕に発表したアップルの4−6月決算が好感されて1社でダウ平均を260ドルも押し上げた。この日はフェイスブックも上場来最高値を更新。四半期ベースで過去最高益となったアマゾンも大幅高を演じている。これらにけん引されてハイテク株の多いナスダック指数は最高値に再び迫っている。

 さて、東京市場は米中からの株高材料をもらい日経平均が7日ぶりに反発した。国内では4−6月決算悪、新型コロナ対応の無策、景気対策(GOTOトラベル)が空振りに終わっているなど買い材料は見当たらない状況だが、他力本願で日経平均は200日移動平均線(2万1958円)上を回復し、本格的な調整局面入りを回避している。上値には25日移動平均線(2万2484円)があって、ここを超えてくるまではトレンド回復とは言えない。当面は横ばい方向の動きに終始しそうだ。