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2021/02/19

 19日の市場は日経平均が3日続落。終値は前日比218円安の3万17円でギリギリ大台をキープした。前日の米株安や円安一服を受けて売り先行の展開に。日経平均は3万円台達成までかなりのハイペースで上げてきたため、動きが止まると短期筋の利食い売りが出やすくなっている。国内でも長期金利の上昇が意識されるようになり週前半のような実需買いは減少へ。一時は400円近く下落するなど週末ということもあって荒れた動きとなった。

 昨日の米国市場は雇用情勢の改善の遅れや長期金利の上昇を嫌気してダウ平均は反落した。この日発表の週間失業保険申請数が事前予想よりも増加。雇用改善が進まず目先筋の利食い売りが広がった。また、長期金利が1年ぶりの水準に上昇していることも高PER銘柄への売りを誘っている。このためナスダック指数は大きく売られている。一方、ダウ平均は一時300ドルの下げとなったが、ペロシ下院議長が来週末までに追加経済対策案を下院で成立させると発言して下げ渋った。

 さて、東京市場は日経平均が3日続落するなど株高の勢いに変化が表れている。2月だけでも一時値上がり幅が3000円超に達しておりある意味当然の一服ともいえるだろう。10−12月決算の良い数字も概ね織り込んで当面は材料が乏しい状況。一方、カネあまりの図式は依然として変わらず、一定の調整を経たら緩やかな上昇基調に回帰する可能性が高そうだ。