2020/09/10
１０日の市場は日経平均が大幅反発。終値は前日比２０２円高の２万３２３５円だった。米ハイテク株相場の調整がひとまず一服し、前日の米国株は大きくリバウンドした。市場には安心感が生まれ買い戻す動きが進行。一時は中だるみしたものの大引けにかけては本日の高値を取るなど需給は締まっている。トピックスは昨日の下げ幅を埋めており全体としては依然底堅い様子が伝わってくる。昨日の米国市場は前日まで下げが目立っていた主力ハイテク株が買い直されてダウ平均は４日ぶりに反発した。ダウ平均の直近３日間の下げ幅は１５００ドルを超え、リバウンド狙いの買いが入りやすかった。また、ハイテク株の多いナスダック指数は今月につけた最高値からの下落率が１０％を超え、こちらも値頃感の買いが入りやすかったようである。ダウ平均の上げ幅は一時７００ドルを超えていたが、買い方も少し慎重になっており引けにかけてやや伸び悩んでしまった。
さて、東京市場は米国のように急騰しなかった分、底堅く安定した相場展開となっている。新型コロナのワクチン開発を巡る不透明感も少し和らぎ、本日はマイナス材料のない１日となった。トピックスが昨日の下落幅を完全に埋めているので、個別でじわじわと買われ続ける、地味ながらも底堅い相場展開が今月は続きそうだ。明日はメジャーＳＱ算出で寄り付きに多少の波乱はあるかもしれないが、その後は週末でも落ち着いた動きとなるだろう。