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2024/01/18

 18日の市場は日経平均が小幅ながらも3日続落。終値は前日比11円安の3万5466円だった。前日の米国株が安く寄り付きは100円ほど安く始まったが、すぐに切り返してプラス圏へ浮上。1ドル=148円台まで一時入った円安を好感する形で中頃には3万5728円(250円高)まで買い進まれた。その後は材料不足から再びだれてしまい終盤には小幅安へ。年初から急伸した過熱感という余熱が残っており、まだ売り物を消化する日柄が必要のようである。

 昨日の米国市場は早期利下げ期待の後退からダウ平均は3日続落した。この日発表された12月の小売売上高が事前予想以上に伸びたことからインフレ再燃への警戒感が広がった。長期金利は上昇し株式市場全体には手じまい売りが広がっている。ダウ平均は200ドル安となったところで下げ止まったが、足元の景気の強さは想定以上のようで、利下げを織り込んできた市場にとっては目論見の外れた展開といえよう。ナスダック指数もこの日は続落となっている。

 さて、東京市場は米株安にもかかわらず日経平均が一時大きく上げるなど腰の強いところを見せている。東証が今年に入って上場企業に投資や利益の株主還元を促すアナウンスを行っていることで外国人の買いが入りやすくなっている。チャート面では11日と12日の間に空けた窓上限(3万5352円)が下値ポイントとなっており、窓下限(3万5157円)と合わせて最初の押し目買いゾーンに入りつつある。