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2023/10/25

 25日の市場は日経平均が続伸。終値は前日比207円高の3万1269円だった。前日の米株反発の流れから買いが先行し200円を超える上げでスタート。その後も売り方の買い戻しなどが入り前引けには400円超の上げ幅を示現した。昨日の安値から約1000円幅の上昇で小勢2番底が確認できる戻りに。一方、後場の14時過ぎからはにわかに売りが膨らみ下げ幅を半分程度にまで縮小。出来高が昨日より減っており実需が不足している点は否めない。

 昨日の米国市場は主力株の決算を好感した買いが入りダウ平均は5日ぶりに反発した。ダウ平均は約5カ月ぶり安値まで値を落としていたため値頃感による買いも入りやすくなっていたようだ。この日決算を発表したベライゾン、GE、スリーエムなどが業績好調で大幅高に。関連銘柄にも連想買いが入り市場の雰囲気は好転した。同時に好調な経済指標が発表されて金融引き締めが長引くとの思惑から少し伸びが抑制されたが、長期金利上昇による目先の売りは一巡しつつある様子。

 さて、東京市場は米株高や米長期金利の低下を受けて一時大きく買い戻される展開に。中東情勢は膠着気味で原油相場もやや落ち着いている様子から、素直に落とし過ぎたポジションを戻す動きが中心となった。日経平均は現状3万1000円以下になると大きく反発してくるため、そこを起点に2点底形成となっている。一方、政府による所得減税は評価されず相場も最終的にはやや伸び悩む格好に。