トップページへ戻る

バックナンバー

2023/10/02

 10月最初の取引となる本日の市場は日経平均が3日続落。終値は前週末比97円安の3万1759円で8月25日以来の安値となった。懸念された米政府機関の閉鎖がなんとか回避されて開始から大きく買いが先行。9月の日銀短観が事前予想よりも良かったことで前場は上げ幅を500円超まで拡大させた。しかし、買い一巡となった後場からは戻り待ちの売りが出て下げ幅縮小へ。先物にまとまった売りが出て終盤はマイナス圏に落ちるなど意外な弱さの出る1日となった。

 前週末の米国市場は政府機関の閉鎖リスクが重荷となってダウ平均は反落。株価水準は約4カ月ぶりの安値となった。序盤は8月の米個人消費支出物価指数(コア指数)の落ち着きを好感して一時200ドルの上げを演じたが、買い一巡後は政府機関の一部閉鎖リスクが意識され徐々に売られる展開となってしまった。長期金利はこの日上げ一服となり、金利上昇に弱い高PER銘柄のハイテク株は上昇。ナスダック指数は小幅ながらも3日続伸となっている。

 さて、東京市場は毎度おなじみとなった米政府機関閉鎖リスクを乗り越えて前半は大きな反発へ。それが後半相場に入ると特に材料があったわけではないものの意外安となって前場の上げ分を全値消しへ。大引けは本日の高値から600円以上も下げるなど下期入りは思いのほか弱い値動きとなった。今週は米国で注目の経済指標発表が続くため買いが入りにくい面もあったようだ。