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2020/04/14

 14日の市場は日経平均が大幅反発。終値は前日比595円高の1万9638円で、3月10日以来、5週ぶりの水準まで回復してきた。チャートは直前3月高値を超えて緩やかながらも右肩上がりのトレンドを形成。目先の2番底不安がやや後退している。買い材料はトランプ大統領の早期の経済活動再稼働発言。これにより時間外取引の米株先物が400ドル超の上昇を見せていた。

 昨日の米国市場は新型肺炎の感染拡大による業績悪化を警戒した売りが出てダウ平均は反落した。ダウ平均は前週に2700ドル近くも上げており反動の売りが出やすい面もあったようだ。米金融情報会社が発表した1−3月の主要企業の業績は10%減。業績不透明感からダウ平均の下げ幅は一時600ドルを超えていた。それでもハイテク株の多いナスダック指数は上げており悲観一色ではなかった様子。

 一方、東京市場は昨日の下げで米株安を織り込んでいたところに、トランプ大統領の経済再稼働に前向きな発言を受けて買い戻しが活発化。先物主導ではあるが日経平均は1万9500円の節目を超えて新しい動きに入っている。マザーズやジャスダック市場なども戻りに弾みがついており若干ではあるがリスクマネーが戻りつつある。国内の感染拡大は依然として大きな懸念要因だが、感染第一波のピークアウトを睨んだ動きが今後は出てくるかもしれない。

 個別では巣ごもり消費関連と好取り組み銘柄として任天堂が年初来高値を更新。中国生産の回復を評価する動きが強まり安川電が7連騰。オンライン名刺交換サービスに期待が集まるSansanがストップ高となっている。