2023/06/16
１６日の市場は日経平均が反発。終値は前日比２２０円高の３万３７０６円で２日ぶりに年初来高値を更新した。序盤は今国会での衆院解散がなくなり一時３００円近く下げる場面があったが、米国株が主要３指数揃って年初来高値を更新したことで下値は３万３０００円台をキープ。底堅さが確認できたことで買い戻しが入り、昼に発表された日銀の金融政策維持を好感して一気にプラス圏まで戻している。その後も終盤まで堅調に買い進まれ３万４０００円台が完全に視野に入ってきた。昨日の米国市場は小売売上高を好感してダウ平均は大幅反発した。この日発表された５月の小売売上高は事前予想に反してプラスとなった。個人消費の底堅さに強気の姿勢が復活してダウ平均の上げ幅は一時５００ドルを超える場面も。久々に年初来高値を更新し株価は昨年１２月以来の水準に戻している。長期金利が低下したこともハイテク株買いを誘いナスダック指数は６連騰へ。欧州中央銀行（ＥＣＢ）は１５日の会合で８回連続の利上げを決めたが米国株には影響しなかった。
さて、東京市場は衆院解散・総選挙という期待は消えてしまったが、米国株がファンダメンタルズの強さに支えられて基調を強めている状況が功を奏し強調姿勢を維持している。今週は昨日まで日経平均が１２００円以上も上げおり、上げピッチの速さが警戒要因にもなっていたが、最終的には需給が勝りおかまいなしの急騰相場を続けている。来週は３万４０００円台に乗せてくる展開が予想される。