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2020/08/17

 週明けの市場は日経平均が5日ぶりに反落。終値は前週末比192円安の2万3096円だった。日本の4−6月GDP速報が戦後最大の落ち込み(年率27.8%減)を記録したことで終日売りに押される展開となってしまった。安倍首相の健康問題も見送り要因のひとつとなったようである。国内はお盆休み明けだったが出来高が増えず閑散商状に陥っている。

 前週末の米国市場は堅調な景気指標を受けてダウ平均が小反発した。朝方に発表された7月の鉱工業生産指数が事前予想を上回る改善を示し買いが先行。その後は米中貿易協議を控え様子見となったが、ハイテク株(ナスダック指数)に比べたダウ平均の出遅れ感から下値は限定的で、押し目買い意欲のあるところを見せている。ダウ平均も最高値奪回を視野に入れた動きを続けそうだ。

 さて、東京市場は先週に上げた反動や4−6月GDPの悪化を受けて売られる展開に。GDPは消費の落ち込みが厳しく景気回復が遅れるとの懸念が広がった。一方、中国などアジア株が堅調で下値はある程度支えられている。2万3000円台をキープしているので明日以降は徐々に回復に向かいそうだ。

 今週の主なスケジュールは17日(月)4−6月GDP速報、18日(火)米7月住宅着工件数、19日(水)6月の機械受注、7月の貿易収支、20日(木)米7月の景気先行指数、21日(金)米7月中古住宅販売などとなっている。