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2021/04/16

 16日の市場は日経平均が続伸。終値は前日比40円高の2万9683円だった。前日の米国株が好調な経済指標を背景に最高値を更新したことから寄り付きは150円ほど高くスタートした。しかし、週末ということもあってその後は買いが続かずいつもの様子見相場へ逆戻り。国内で新型コロナの感染拡大が続いていることや、今晩の日米首脳会談の行方、円相場が1ドル=108円台へ上昇していることも上値を抑える要因となっている。

 昨日の米国市場は小売売上高を好感してダウ平均が大幅続伸。4日ぶりに史上最高値を更新した。3月の小売売上高は9.8%増と事前予想を大幅に上回った。政府の現金給付が大型消費まで刺激した模様。週間の失業保険申請件数も急減するなど、ワクチン接種拡大と合わせ米経済への楽観的見方を強めている。一方、好景気にもかかわらず長期金利が低下したことでハイテク株が上昇。ナスダック指数は2カ月ぶりに14000の大台を回復した。

 さて、東京市場は好調な米国株と一線を画すかのように本日もほぼ開店休業の状態に。新年度に入ってから益出し売りが優先されるなど期待された需給環境ではなく、また、コロナの感染拡大も重荷となって買い方は動けない状況だ。今月末はゴールデンウィークに入るぼか、3月決算の発表も始まるため、来週も様子見相場が続くことが予想される。