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2022/09/08

 8日の市場は日経平均が大幅反発。終値は前日比634円高の2万8065円で先月31日以来の2万8000円台回復となった。前日の米株高を受けて寄り付きから300円を超える上げでスタート。その後も売り方の買い戻しが続き前引け辺りで2万8000円台へ乗せ、急速に底打ち感を強めている。7日から新型コロナの水際対策が緩和されたこともプラス材料となった面もあるようだ。後場も2万8000円を概ねキープするなど目先の最悪期は脱したようである。

 昨日の米国市場は長期金利の低下と原油安をきっかけにダウ平均は3日ぶりに大幅反発した。このところ急ピッチで進んでいた金利上昇だが、この日は自律的な反落となり、株式も同様に買い戻す動きが活発化した。ダウ平均は直近8月高値から3週間で3000ドル以上も下落しており、ある意味当然のリバウンドに入ったといえよう。原油先物(WTI)も一時1月以来の安値を付けるなどインフレ圧力の和らぎを示唆。各マーケットが徐々に落ち着きを取り戻す方向にあるようだ。

 さて、東京市場は短期的に売られていたことから全体的にリバウンドの動きに入っている。米国株さえ落ち着けば自律反発する準備はすでにできていたようで、下値200日移動平均線や75日移動平均線などのテクニカル的起点から勢いよく上昇している。これで目先の下値は確認でき、今度は上値25日移動平均線(2万8258円)に挑戦する流れに入ったといえるだろう。