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2023/10/19

 19日の市場は日経平均が3日ぶりに大幅反落。終値は前日比611円安の3万1430円で、3日ぶりに3万2000円台を割り込んだ。前日の米株安や米長期金利上昇を受けて大きく売りが先行。日経平均は450円を超える下げ始まった。その後は下値もち合い気味に推移していたが、3万1500円の心理的な節目を割り込むなど改めて金利上昇を織り込む動きとなっている。ただ、売りの中心は海外短期筋による先物売りと見られ、下げが長続きする状況ではなさそうだ。

 昨日の米国市場は長期金利の上昇再開が嫌気されてダウ平均は4日ぶりに反落した。この日発表された9月の住宅着工件数が事前予想を上回る好調ぶり。この高金利下でも住宅市場がしっかりしていることから当局による利上げ余地が高まったとの見方が広がった。米長期金利は本年最高の5%寸前まで上昇。中東パレスチナガザ地区の病院爆破で多数の死傷者が出たことも不透明要因となり多くの銘柄が売られてしまった。

 さて、東京市場は米株安、金利高に呑まれて大きく反落する展開。金利が下がれば株価が上がり、金利が上がれば株価が下がる、この単純な図式のもとに先物によって上下に振らされている雰囲気がある。現状は10月4日安値(3万487円)に対する2番底模索の段にあると思われる。米長期金利上昇も長続きはしないと思われ押し目をじっくりと拾うスタンスが有効だろう。