2023/02/17
１７日の市場は日経平均が反落。終値は前日比１８３円安の２万７５１３円だった。昨日の米株安を受けて序盤は２３０円安と売り込まれたが、日経平均が心理的な節目である２万７５００円を下回ったところで押し目買いが入り下げ渋りへ。米国の長期金利が上昇していることで円安が１ドル＝１３４円台後半まで進んだことがある程度は支えとなっているようだ。トピックスの下げは昨日の上昇分よりも値幅的に小さく全体としてはまだ基調が安定している様子がうかがえる。昨日の米国市場はインフレ関連指標の予想外の上昇を嫌気してダウ平均は反落した。朝方発表の１月の米卸売物価指数が事前予想以上に上昇。先の消費者物価指数に続いてインフレ圧力の強さを実感して長期金利が昨年１２月以来の水準に上昇してしまった。また。週間の新規失業保険申請件数から米労働市場の引き締まりが示されて追い打ちをかける格好に。ダウ平均は一時４００ドルも下げるなど先高観がやや萎んでしまっている。ナスダック指数も反落してしまった。
さて、東京市場は週末を迎えて米株安などで反落する展開となった。米国の長期金利が結構上昇している割に下値は堅めの印象だが、根強いインフレ圧力に上値追いも容易ではない様子がうかがえる。今月は２万７５００円以上で推移する時間帯が長いが、２万７７００円台に入ると売りに押されるなどよりレンジの狭い攻防となっている。来週もこの２００円幅をコアレンジに推移する可能性が高そうだ。