トップページへ戻る

バックナンバー

2022/09/30

 9月最後の取引となる本日の市場は日経平均が大幅反落。終値は前日比484円安の2万5937円で7月1日以来の安値となった。前日の米株安を受けて売りが先行。米国で半導体・ハイテク株の下げが大きかった影響もあって、その後も同様のセクターが指数の下げを主導した。後場には時間外取引の米株先物安につられて600円を超える下げ幅まで示現。2万6000円の大台を割り込んでいる。依然として売り圧力は強く底打ち感はなかなか出てこない。

 昨日の米国市場は長期金利が再び上昇に転じたことが嫌気されてダウ平均は大幅反落した。この日は米労働市場の底堅さが伝わったことから賃金インフレが意識されて金利が上昇。ドイツの9月消費者物価指数の伸び率加速でECBが利上げを一段と強めることへの懸念も加わった。欧米の利上げは強まりこそすれ終わりが見えない状態に。企業業績にとっても金利上昇はネガティブで、S&P500種指数は年初来安値を再び更新している。

 さて、東京市場は米金利高、米株安に押され早くも反落の展開に。今月中旬以降は5日移動平均線(2万6307円)という超短期線に沿って下げ続けるなど一貫した売られ方となっている。2万5500〜6000円辺りは直近6カ月間の強固な下値抵抗帯があって下げ渋る動きに入るだろうが、冬にかけてインフレと金利上昇が強まる可能性を考えると、安易な買いも入れにくいところである。