トップページへ戻る

バックナンバー

2024/02/20

 20日の市場は日経平均が続落。終値は前日比106円安の3万8363円だった。昨日の米国市場はプレジデンツデーのため休場。代わって注目された欧州市場は各主要国間で高安まちまちとなり材料とはならなかった。動きのない円相場も含め外部からの手がかり材料の見当たらない中、東京市場は独自の基調の強さから小高く始まった。中国人民銀行が景気刺激策の一環として住宅ローン向け金利の引き下げを発表すると、目先筋の先物買いによって10時半頃には3万8742円(271円高)まで買い進まれた。一方、先物主導の買いだったため一転して売り物が出ると下げるのも早い。中国の小手先の政策では実需は入らず前引けは小幅安で終わった。

 後場に入ると今度は米株先物安(24時間取引システム)などもあって下値を100円安以上へ広げる展開に。21日に米半導体大手エヌビディアの決算発表を控え、アドテストなどこのところの相場上昇をけん引してきたハイテク関連銘柄には利益確定売りが優勢となった。終盤は日経平均が3万8300〜400円台でもみ合い。大きく売られる雰囲気はないが歴史的高値圏とあって売り買いが交錯しやすくなっている。

 個別では三菱電、デンソー、三菱重工などが昨年来高値を更新。さくらネットが経済産業省の基盤クラウド技術開発支援企業に認定されて人気化している。