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2020/11/17

 17日の市場は日経平均が続伸。終値は前日比107円高の2万6014円で、1991年6月以来の高値となった。前日の米国株が大幅高となった流れを受けて寄り付きから2万6000円の大台乗せ。買い一巡後は大台達成感や時間外取引の米株先物の下げなどから一時マイナス圏へと沈んだが、ワクチン開発や普及への期待が強く先物を中心に再び大台まで持ち直してきた。足元では感染拡大が続くもののワクチンを買う相場は今しばらく続きそうである。

 昨日の米国市場は新型コロナワクチン普及への期待が高まりダウ平均は大幅続伸。今年2月に付けた史上最高値を約9カ月ぶりに更新した。米バイオ製薬モデルナのワクチン治験で94.5%の有効性が示され、経済活動が一段と活発化するとの期待からほぼ全面高商状となった。ダウ平均は節目の3万ドルまであと50ドル足らず。ただ、11月に入ってすでに3400ドルあまりも上げており、大台に達したところで達成感が出る可能性もありそうだ。

 さて、東京市場はバイデンラリーからワクチンラリーに変わって日経平均がなお上昇。ついに2万6000円の大台へと乗せてきた。今日も先物主導でトピックスなど他の主要指数は日経平均の上昇率の半分にも及ばないが、日経平均が先に上げることによって後から他の指数が追いついてくるパターンが多いだけに、今の強気相場は循環物色に移行しながらも長続きする可能性が高いだろう。年内は押し目買い有利の流れになるかもしれない。