トップページへ戻る

バックナンバー

2024/03/19

 19日の市場は日経平均が続伸。終値は前日比263円高の4万3円で再び大台へ乗せてきた。昨日の米国市場は上昇したものの日経平均は前日に4ケタを超える上げを演じた反動から序盤は反落のスタート。しかし、昼休み明けに日銀のマイナス金利解除決定(17年ぶりの利上げ)が伝わると一転してプラス圏に戻しそのまま高値引けに。昨日のように政策変更を評価する動きに変わっている。トピックスは更に強く3月6日終値ベースの年初来高値を約2週間ぶりに大きく更新した。

 昨日の米国市場は根強い半導体株人気に支えられてダウ平均は3日ぶりに反発した。今後も人工知能(AI)市場の大きな拡大が続くとの見通しから関連株に買いが戻り、中心銘柄である半導体大手エヌビディアを筆頭に、アルファベッド、マイクロソフトなどIT関連株にも買いが広がった。一部車種の値上げを発表したテスラも大幅高となり、ハイテク人気で指数ではナスダックが一番の上昇率となっている。一方、長期金利は高止まりのままで上値も一定程度は抑えられている。

 さて、東京市場は日銀のビッグイベントをポジティブにこなし名実ともにデフレ脱却を好感する強気相場となっている。日銀はマイナス金利の解除と同時に長短金利操作(YCC)、上場投資信託(ETF)の新規買い終了も発表。量的、質的緩和の終了でも市場が揺るがなかったことで再び史上最高値を目指す動きとなろう。為替も円安トレンドを回復しており市場には再び死角がなくなりつつある。