トップページへ戻る

バックナンバー

2023/06/29

 29日の市場は日経平均が続伸。終値は前日比40円高の3万3234円だった。前日の米ハイテク株高や1ドル=144円台半ばの円安を受けて買い先行のスタートに。11時前には一時330円高まで買い進まれるなど昨日に急伸した勢いそのままの展開となった。しかし、中頃からは先物に利食い売りが出て急速に上げ幅を縮小。年初来高値(3万3772円)が視野に入ってきたことで今日は戻り売りも出やすくなったようだ。

 昨日の米国市場はFRB議長のインフレ警戒発言を受けてダウ平均は反落した。欧州のECBフォーラムパネル討議に参加した米FRB議長がインフレについて想定していたより長引くとの発言をしたことが影響した。また、米政府がAI半導体の対中国向け輸出で新たな規制を検討していると伝わったことも重荷となった。それでも終盤には全体が下げ幅を縮めるなど下値が堅い印象も。ナスダック指数は小幅ながらも反発する強さを見せている。

 さて、東京市場は昨日の急伸で流れが変わり再び買い方が主導する状態となっている。トピックスは取引時間中(ザラバ)の年初来高値を1週間ぶりに更新するなど中身もだいぶ安定しているようだ。中頃以降は年初来高値を意識した売りで値動きが重くなったが、日本株を買う動きは変わっておらず、多少の日柄をかけながら日経平均も年初来高値を捉えてくるものと思われる。