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2021/06/03

 3日の市場は日経平均が続伸。終値は前日比111円高の2万9058円で4日ぶりに2万9000円台を回復した。寄り付きこそ先物絡みの売りで安く始まったが、数分後にはプラス圏に浮上し景気回復を買う流れに戻している。前日の米国株が上昇したこともプラスに働きトピックスは連日で日経平均を上回る上昇率となった。トピックスは直前5月の高値を超えてチャートの上でも上昇基調へ転換。東証2部指数は5連騰、ジャスダック平均は6連騰と底上げムードは強まっている。

 昨日の米国市場は強い景気回復をベースにダウ平均が小幅ながらも5日続伸した。米国では新型コロナのワクチン接種が順調に進み7月にかけて経済活動の一段の正常化が見込まれる。この日は長期金利が低下したことでハイテク株にも買いが入り薄く広く買われる展開となっている。一方、ダウ平均は5月に付けた史上最高値に近づいており高値警戒感も強い。今週末には雇用統計の発表を控えており急いで買い上がる雰囲気にはない。

 さて、東京市場はワクチン接種進展や米株高などでこの日も上昇。回復基調を続けている。半導体関連には政府が同産業の国内誘致を進める政策を総動員する方針を示したことが材料となり総じて堅調。全体をけん引する格好となっている。もっとも2万9000円台では戻り売りが警戒されて出来高も伸び悩み。買い方が慎重に買い進めている部分も見受けられる。