トップページへ戻る

バックナンバー

2023/02/01

 2月最初の取引となる本日の市場は日経平均が小反発。終値は前日比19円高の2万7346円だった。昨日の米株高を受けて開始早々に220円高と買い進まれたが、日経平均が心理的な節目である2万7500円を超えたところで止まってしまい、その後はダラダラと上げ幅を縮小する弱めの展開に。やはり2万7500円以上は買いにくいのか実需がなかなかついて来ない様子。米FOMCの結果も良い方はある程度事前に織り込んでしまっている状況かもしれない。

 昨日の米国市場はインフレ関連指標の改善を受けてダウ平均は大幅反発した。この日発表された10−12月の雇用コスト指数が事前予想ほど上昇せずインフレ鈍化につながるとの見方が広がった。長期金利が3.5%辺りまで低下したことでハイテク株に特に買いが入った。懸念されていた労働市場からのインフレ圧力の弱まりは明るい材料。もう一方のインフレの元であるエネルギー関連価格は上げ止まっており、春の利上げ停止に向けて一歩前進といったところである。

 さて、東京市場は日経平均が本日こそ2万7500円のカベを抜けるのではと思われたが、ザラバ(取引時間中)では抜けたものの引けでは残せず、改めて強く意識されている水準ということが確認された。トピックスの方も昨年11月高値にかなり接近していたためこちらもここ数日は伸び悩み(3日続落)。全体としても目先はいい水準に達しているのかもしれず、もう一段の材料が必要のようだ。