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2020/05/13

 13日の市場は日経平均が続落。終値は前日比99円安の2万267円だった。米中対立への懸念が再び強まるなか外国人による先物売りが出て朝方は300円近い下げて始まった。その後は国内での経済活動の再開期待や日銀のETF(上場投資信託)買い観測が相場を下支えし徐々に下げ幅を縮小。日経平均が2万円を割れなかったことで目先の下値を確認した雰囲気も出ている。

 昨日の米国市場は新型コロナウイルスの第2波到来への懸念が強まりダウ平均は大幅続落した。序盤は米経済活動の再開を期待した買いが先行したが、コロナウイルス第2波を警戒した売りが次第に広がり、景気敏感株を中心に引けにかけて一段安となってしまった。ここまでの上昇をけん引してきたIT・ハイテク株も利益確定売りに押されナスダック指数は7日ぶりに下落している。

 さて、東京市場は序盤こそ先物売りなどで下押したが、個別株中心に市場の押し目買い意欲が強く、9時半以降大引け近くまで一貫して下げ幅を縮小する底堅い展開となった。シカゴ市場の米株価指数先物が時間外取引で上げに転じたことも押し目買いを誘った様子。国内では緊急事態宣言が一部で解除される見通しとなり、経済の停滞が収束に向かうとの期待も支えとなった。一方、主要企業が発表する3月決算がさえず買いを見送る機関投資家が多い。買い方の主体は中小型株、新興市場株を物色する個人が中心で、ジャスダック市場は6連騰となっている。