2024/02/02
２日の市場は日経平均が反発。終値は前日比１４６円高の３万６１５８円だった。前日の米国株が最高値を即座に奪回する強さを見せた流れから２００円を超える上げでスタート。外国人の先物買いが集中し、前場中頃には４３０円高近くまで上げ幅を広げるなど上昇基調再開の雰囲気を漂わせていた。一方、１ドル＝１４６円台に入った円高が警戒されてそれ以降は様子見の姿勢。時間外取引で米アップル株が下げていることも少し重荷となった模様。昨日の米国市場は長期金利の低下を受けてダウ平均が大幅反発。２日ぶりに史上最高値を更新した。この日発表された雇用関係指標が労働需給の緩和を示したことでインフレ懸念が後退。長期金利が一時１カ月ぶり水準まで低下し、株式の相対的な魅力が高まった。前日に早期利下げへの期待が薄れていただけに市場にとってポジティブサプライズとなった。ハイテク株の多いナスダック指数も反発に転じ、昨日の下げの半分以上を埋めている。
さて、東京市場は力強い米国株の動きに刺激されて本日は戻りを活発化させる展開となった。買いの主体は相変わらずの外国人で先物中心に積極的な買いを入れている。日本経済は堅調で上場企業の利益は２期連続で最高益となる見込みから、今のところ売る材料が見当たらない状況にある。日経平均も１月高値以降の短期値幅調整は３万５７００円前後の安値で終了し、徐々に基調回復へと動きつつある。