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2024/02/27

 27日の市場は日経平均が小幅に3日続伸。終値は前日比5円高の3万9239円で連日の史上最高値更新となっている。昨日の米国市場で半導体関連株が買われた流れから日経平均は前場中頃にかけて200円近く上昇。高値3万9426円は取引時間中の最高値更新となった。一方、国内に材料がなく先物売りをきっかけに中頃以降は一転してマイナス圏へ落ちる不安定さも。出遅れ株へ資金がシフトしているようでトピックスは連日で日経平均を上回るパフォーマンスを演じている。

 昨日の米国市場は材料不在のなか高値警戒感からダウ平均は4日ぶりに小反落した。このところ連日で史上最高値を更新していた反動が少し表れた格好だ。今週は29日にFRBがインフレ指標として注視する個人消費支出の物価指数が発表される予定で、買い方はこれを前にいったん手じまっておこうとの意識が働いた模様。一方、ここ数日調整気味だった半導体関連株には買いが入りマーケットからリスクマネーは逃げていない様子。米国の強気相場はまだ続きそうである。

 さて、東京市場は日経平均が区切りの4万円に接近している状況からかえって心理的な買いにくさが出ているようで、資金は出遅れ株、新興株に向かうなど、強気ながらもバランスを取る方向へ向かっている。米国同様にマーケットから資金は流出しておらず好循環が生まれている。押し目にはすかさず買いが入ってくるなど需給の良さは顕在。米国のインフレ指標が落ち着けば4万円へ向かって加速するだろう。