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2022/11/07

 週明けの市場は日経平均が3日ぶりに反発。終値は前週末比327円高の2万7527円だった。前週末の米株高を受けて開始から200円を超える上げでスタート。その後も米利上げに対する過度な懸念が後退したことから買いが続き、一時は400円近い上げ幅まで示現した。前週末に急落した反動もあった模様。一方、国内の買い材料がやや不足気味で米株高を一通り買い終えた後は個別物色に移行。良好な7−9月決算を買う動きは続いている。

 前週末の米国市場は10月の雇用統計の結果を好感してダウ平均は5日ぶりに大幅反発した。この日発表された雇用統計は雇用者が事前予想より増えたものの、失業率が悪化したことで、急ピッチな利上げが長期継続する可能性が薄らいだことが買い材料となった。利上げ水準は政策誘導目標で5%程度となり、現時点で12月以降も0.75%の利上げが続く可能性は少し後退した模様。まだ不透明感は残るもののとりあえず株を買い戻すきっかけにはなったようだ。

 さて、東京市場は日経平均が大きく反発し、改めて下値2万7000円の堅さを確認する1日となった。トピックスは再び75日移動平均線を超えてきており、全体的に緩やかな水準訂正相場を継続している様子がうかがえる。日経平均のPERが前週末時点でまだ12倍台にあり割安感は意識されるところ。11月相場として日経平均が2万8000円を目指せる流れは維持しているようだ。