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2020/09/02

 2日の市場は日経平均が2日ぶりに反発。終値は前日比109円高の2万3247円だった。前日の米株高の流れを引き継ぎ買い先行で始まった。2万3300円台に近付くと売り物に押されて伸び悩み。その後は材料不足で一進一退の膠着商状となった。東証1部の出来高は再び10億株割れで、需給面でけん引役不在の状態となっている。

 昨日の米国市場はウォルマートやアップルの株高にけん引されてダウ平均は大幅反発した。ウォルマートは新たな会員サービスが好感され、アップルは次世代高速通信「5G」対応のスマホ投入が好感された模様。両銘柄でダウ平均を90ドルも押し上げている。この日発表された経済指標も良くS&P500種とナスダック指数はそろって最高値を更新している。

 さて、東京市場は米国株に引っ張られて反発へ。世界で戦える企業の少なさがそのまま反映されて、株価の上昇率は米国には及ばない。それでも日経平均が2万3000円台を維持し続ければ、いずれは2万4000円台という年初来高値を狙える展開ともなってこよう。それまで米国株が上げ続けてくれることが前提だが。国内の材料は菅官房長官が本日出馬表明する程度。長期政権の変わる潮目としては相場の反応は寂しいところで、政権が変わろうとも日本は変わらない、旧態依然としたままと市場は受け止めている。