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2022/02/07

 週明けの市場は日経平均が反落。終値は前週末比191円安の2万7248円だった。好調な米雇用統計から利上げが一段と早まるのではないかという懸念が出て売り先行の展開に。前週末に反発した分の大半を吐き出し目先のリバウンド一巡感が出てしまった。インフレは短期的(一時的)なものではなく中長期的なものとの見方が強まっており、ロシア・ウクライナ情勢がそれに拍車をかけ、株式を買いにくくさせている。一方、内需株の割安感からトピックスの下げは限定的だった。

 前週末の米国市場は好調な雇用統計が逆に利上げピッチを早めるとの見方が出てダウ平均は続落した。朝方発表された1月の雇用統計は事前予想を大きく上回る雇用増となった。平均時給の伸びも予想以上で米労働市場の逼迫感からインフレ警戒が一段と高まってしまった。一方、ダウ平均はアマゾンの好決算で一時200ドルほど高くなる場面があったが、最終的には3月以降の利上げを織り込む格好で値下がりしてしまった。

 さて、東京市場は日経平均が反落するも、トピックスの下げ率が低く抑えられるなど、割安株(バリュー株)には押し目買いが入る明るさも多少は見えている。10−12月決算が事前予想より良いものが多く、インフレや新型コロナによる影響がまだ大きくないところが救いとなっているようだ。日経平均も今は辛抱で2万7000円台を守り切れれば流れが再び変わってくるかもしれない。