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2024/01/16

 16日の市場は日経平均が7日ぶりに反落。終値は前日比282円安の3万5619円だった。直近6日間で2600円も上げたスピード感が警戒されて目先筋の売りが先行する展開。昨日の米国市場がキング牧師生誕の日で休場だったことも材料不在からひとまずの売りを誘った面があるようだ。また、代わって注目された欧州市場はドイツ、イギリス、フランスともに下げる軟調な展開。日本の取引時間中のアジア株、米株先物も軟調で、東京市場にとっては1ドル=146円台に入った円安だけがプラス材料となり、一定程度の下値抵抗力にはなったようである。

 本日の日経平均の動きは10時半頃に3万5587円(314円安)まで売られたところで下げ一服となり、最初の心理的な節目である下値3万5500円に守られた格好に。ここまでの上げっぷりからすれば当然の調整といえるだろう。その後は買い遅れた向きの押し目買いなどによって下げ止まったが、上値3万6000円へ終値で乗せるための調整(値固め)はまだ必要で、ここ数日は高値圏で上下するもち合い相場となりそうだ。出来高が先週末前後をピークに減少していることも、上昇の勢いがいったんピークを迎えた可能性を示唆している。足元には5日移動平均線(3万5317円)が急速に接近しており、明日以降はこの線も3万5500円当たりの下値サポートに加わるだろう。

 個別では鹿島、ローソン、イオン、野村、郵船、NTTなどが逆行高して昨年来高値を更新。古野電、すかいらくも大きく値上がりして高値を更新している。