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2021/09/29

 29日の市場は日経平均が大幅に3日続落。終値は前日比639円安の2万9544円で今月3日以来の安値となった。前日の米国株が急落した流れを受けて朝から500円を超える下げでスタート。本日は9月の配当落日で配当分の約180円はゲタを外されさらに安く見える格好に。米国では金利上昇、原油高などインフレ懸念が強まっており目先は株式を選好しにくい状況だ。注目の自民総裁選は派閥の論理が働く結果に自民への失望感がにじみ出て下げ幅を広げる場面があった。

 昨日の米国市場は長期金利の急上昇を嫌気してダウ平均は5日ぶりに大幅反落。500ドルを超える下落率で今年3番目の下げとなった。米長期金利が一時6月以来の水準に達し、もともとPERが高めの米国株は売られやすい状況にあった。米国の債務上限問題への懸念もじわじわと投資家心理を圧迫したようだ。米FOMC後は金利が上昇傾向を強めており、ここに来てようやくインフレ懸念が再燃したようである。当面は金利にナーバスな展開となるだろう。

 さて、東京市場は米国の金利上昇という難題を抱え本日は売り一色のスタートに。時間外取引でも米金利は上昇傾向にあり、また中国株安などもあって一段と下値を広げる展開となった。特にPERの高い(金利に弱い)半導体などハイテク株が売られている。チャート上では下値25日移動平均線(2万9405円)に達したところでセオリー通りの下げ止まり。一旦はここが効いてくることになるだろう。