トップページへ戻る

バックナンバー

2024/04/16

 16日の市場は日経平均が大幅続落。終値は前日比761円安の3万8471円で2月21日以来の安値となった。昨日の米株下落や米長期金利の上昇を受けてこの日も売り先行のスタートに。特に米国で半導体などハイテク株が売られた影響が強かったようだ。また、中東の地政学リスクとしてイスラエルによるイランへの報復攻撃が懸念され中頃以降も売りが続き、一時は900円を超る下げとなった。円相場は1ドル=154円台まで下げているがこの日は材料視されなかったようだ。

 昨日の米国市場は長期金利の上昇が嫌気されてダウ平均は6日続落。1月18日以来の安値となった。この日に発表された3月の小売売上高が事前予想を大きく上回る伸びとなり、インフレを警戒して長期金利が昨年11月以来の高利回りとなったことが株式の売り要因となった。中東の地政学リスクを巡る警戒感も引き続き投資家心理の重荷に。ダウ平均は連日の下げで値頃感が働き朝方に400ドルを超える反発を見せていたが、結局はインフレ警戒から押されるなど上値は重かった。

 さて、東京市場は米長期金利の上昇に国内長期金利も連れて上昇し株式を圧迫している。止まらない円安や原油高でインフレ圧力が高まっており日銀が早期の利上げを強いられるという懸念も広がっている。チャートの形は本日の下げで一段下へと崩れてしまった格好に。ただ、75日移動平均線(3万7718円)は強い支持線だけに、ここから節目3万8000円まで含めて強い岩盤ゾーンとなるだろう。