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2022/08/30

 30日の市場は日経平均が反発。終値は前日比316円高の2万8195円で、1日で2万8000円台を回復した。米国株は安かったもののこれは昨日中に織り込んでおり、この日はむしろ昨日に下げ過ぎた反動から買い戻す動きが強まった。PER12倍台後半という割安感から周辺が落ち着けば2万8000円割れだと買いが入りやすいのだろう。ただ、短期資金ばかりで中長期資金が入らず一定のリバウンド後は模様眺めに。昨日の下げ幅の半分までは戻せず日柄調整の雰囲気だ。

 昨日の米国市場は利上げ長期化への警戒感からダウ平均は続落し、約1カ月ぶりの安値で取引を終えた。ジャクソンホール会議におけるFRB議長のインフレ抑制への強い決意が引き続き重荷となりこの日も広く売られる展開。ダウ平均は一時300ドル安まで下げ幅を広げたが、前日に1000ドルも下げていたため売り方もその後は慎重になった様子。この日は長期金利も原油先物(WTI)も上昇しており、インフレへの警戒感は依然として残っている。

 さて、東京市場は昨日の安値が目先の下値ゾーンとなったようで、米株安にもかかわらず本日はリバウンドに転じる強さを見せている。売り方の買い戻しが主のようだが2万8000円台へすぐに戻したことで雰囲気の悪化は防いでいる。一方、今週は週末に米国の8月の雇用統計の発表を控えており一段の上値は追いにくそう。ひとまず25日移動平均線(2万8265円)が最初の抵抗帯となりそうだ。