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2021/07/13

 13日の市場は日経平均が続伸。終値は前日比149円高の2万8718円だった。前日の米国株が上昇した流れを受けて前場は280円高まで買い進まれる場面があった。米長期金利の低下が止まったことで景気減速懸念が和らぎ、改めて株式を選好する素地が回復しつつある。後場に入ると急な戻りに対する警戒感が働きじわじわと上げ幅を縮小。日経平均が25日、75日移動平均線に届くところまで値を戻したことでテクニカル的にも一服しやすくなっている。

 昨日の米国市場は主要企業の決算発表への期待からダウ平均は続伸し、連日で過去最高値を更新した。米国では今週から主要企業の4−6月決算の発表がスタート。今週は大手金融が多く発表されることから金融株が買われ指数をけん引した。一方、13日に6月の米消費者物価指数、14日にはFRB議長の議会証言が予定されおり、景気や金利動向に神経を使う週にもなる。主要3指数が揃って最高値を更新しているが、突如の利食いで荒れる展開となることも予想される。

 さて、東京市場は連日で最高値を更新する米国株に助けられて再び2万9000円の節目に接近する状態に。国内で新型コロナの感染拡大が続くなか、ある程度の強さを発揮し相場は踏ん張っているといえよう。トピックスは7月としての高値を更新。東証2部指数は年初来高値を更新するなど個別で買われる銘柄が再び増えている。一方、実需不足でここからの上値は重くなることも予想される。