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2022/11/22

 22日の市場は日経平均が続伸。終値は前日比170円高の2万8115円だった。昨日の米国株は小幅に下げたものの、外国為替市場で円安・ドル高が進んだことが好感されて序盤から200円を超える上げ相場となった。午前中でその買いが一巡すると中頃以降は明日が祝日ということで様子見の展開に。警戒されるインフレの先行き見通しに関しては原油相場の低下、遅行指標とされる消費者物価の伸び率鈍化などから、一時よりは楽観的な見方が出始め相場を下支えている。

 昨日の米国市場は中国の新型コロナの感染拡大を嫌気してダウ平均は反落した。中国ではこれにより一部主要都市がロックダウンすることになり景気減速懸念が広がった。米原油先物(WTI)が一時1月以来の安値まで下げるなどしてエネルギー関連株が下落。アップルやインテルなどハイテク株の一角にも売りが出て全体的に薄く広く売られる1日となってしまった。もっとも、景気の影響を受けにくいディフェンシブ銘柄には買いが入り指数を下支えしている。

 さて、東京市場は円安や原油安、好調な企業利益を手掛かりにじわじわと水準を切り上げる展開となっている。日経平均は4日ぶりに2万8000円台を回復させ直近5日間の小さなもみ合いを上放れる格好に。下値10日移動平均線(2万7929円)に支えられた上昇を維持しており、今しばらくは同線に沿った安定基調が続きそうだ。トピックスに至っては9月高値を超えており内容の良さが表れている。