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2023/11/01

 11月最初の取引となる本日の市場は日経平均が大幅続伸。終値は前日比742円高の3万1601円だった。前日の米株高に加え1ドル=151円台に進んだ円安が好感されて400円を超える上げでスタート。その後もコンスタントに買いが入り3万1500円超まで上値を伸ばしてきた。昨日の日銀の政策変更は想定していたほどの大きさがなく、むしろ緩和的な政策と診て円安、株高の動きを促している格好。注目のトヨタの決算も好感されて日経平均の高値引けに貢献している。

 昨日の米国市場はリバウンド買いの動きが続きダウ平均は続伸した。注目されている米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を翌日に控え、市場では「利上げ見送り」との見方が大勢を占めている。そのため前週末に約7カ月ぶり安値を付けていたダウ平均はポジション調整の売り方の買い戻しが入りやすくなっている。さらに原油相場の下げが過度なインフレ懸念を抑えたようで、景気敏感株や消費関連株に買いが広がった。ハイテク株の多いナスダック指数は3日続伸となっている。

 さて、東京市場は米株高、円安の流れに乗って日経平均が大きく値を戻す展開に。先物には短期筋の買いが入り踏みを誘う動きとなっている。一方、実需の回復は遅れ気味で中頃以降はさほど上値を伸ばせない状況に。チャート面では25日移動平均線(3万1468円)を超えて短期的なトレンド転換を果たしているが、持続的に超えられるか見極める必要がまだありそうだ。