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2020/06/15

 週明けの市場は日経平均が大幅に3日続落。終値は前週末比774円安の2万1530円で、5月27日以来の安値となった。米国や中国での新型コロナウイルスの新規感染者数の増加を受け第2波への警戒感が強まった。時間外取引の米株先物の急落もあって短期筋による先物売りも活発化している。本日は新興市場なども下げて全体的に調整色が強まっている。

 前週末の米国市場は前日に史上4番目の大きい下げとなった反動でダウ平均は4日ぶりに反発した。売り方の買い戻しや個人投資家などによる値ごろ買いが勢い付き、一時は上げ幅が800ドルを超える場面もあった。もっとも、新型コロナウイルスの感染第2波への懸念は根強く午後には一転して小幅に下げる場面も。ウィズコロナの時代ならではの迷い方が表れている。

 さて、東京市場は先週までで買い材料を一通り買い尽くしたようで、本日はそれまでの上げ過ぎの反動安と感染第2波への警戒から大きく下げる展開となった。特に米国における感染拡大が懸念されており、せっかく日本株を買い始めた外国人の動きを再停止させている。日経平均は心理的節目の2万2000円台を割り込むと個人投資家やヘッジファンドなど短期筋の見切り売りを伴って急速に下落し、200日移動平均線(2万1755円)を割り込んでしまった。日経平均の下げ幅は4月1日以来の大きさ。今週は調整の週となりそうだ。