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2021/02/17

 17日の市場は日経平均が3日ぶりに反落。終値は前日比175円安の3万292円だった。連日でバブル後最高値を更新している反動で序盤から目先筋の手じまい売りに押される展開。米国でハイテク株が売られた影響もあったようである。寄り前に発表された12月の機械受注は想定より上ブレしたがここまでの株高で織り込み済み。一方、新興市場は概ね堅調で個人の物色意欲は依然として旺盛。東証1部でも値上がり銘柄の方が多く基調は引き続き堅固である。

 昨日の米国市場は引き続き追加経済対策の早期成立やワクチン普及期待からダウ平均は続伸。連日で史上最高値を更新した。この日はトランプ前大統領の弾劾訴追が早期に決着して追加経済対策の成立が早まるとの観測が広がった。また、ノババックス製コロナワクチンの臨床試験が近く終えることも材料視されている。一方、長期金利の上昇を受けて高PER群であるハイテク株が売られ、ナスダック指数は3日ぶりに反落している。

 さて、東京市場は日経平均がここまで一気に3万円台へと乗せてきた反動から上げ一服の展開に。それでも東証1部も2部もジャスダックも全体としては値上がり銘柄数が勝っており、水準訂正で底上げされる動きに変わりは見られない。出来高も安定しており現状が天井である様子は指標からも感じることができない状況だ。円安傾向も定着しつつあるようで強気の相場はまだ続きそうだ。