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2022/06/14

 14日の市場は日経平均が大幅に3日続落。終値は前日比357円安の2万6629円で、先月26日以来の安値となった。前日の米国株がインフレ警戒で大幅安となったことを受けて日経平均も開始から400円近い下げに。原油高、食料高、人件費高によるインフレは収まりそうになく、市場はかなりの米国の利上げを織り込む展開になっている。欧州、アジアなど世界的な株安も影響しており、リスクオフの売りは米FOMCの明ける15日〜16日朝くらいまで続くかもしれない。

 昨日の米国市場は加速するインフレでFRBが利上げピッチを早めるとの見方からダウ平均は大幅に4日続落した。株価は3万500ドル台となって年初来安値を更新している。米FRBは14、15日のFOMCで0.5%の利上げを検討しているが、一部では0.75%の利上げもあるとして強い警戒感が広がっている。秋まで続くハイペースな利上げに米景気が大きなダメージを受けることが懸念されている。S&P500種指数は最高値から20%以上の下げとなり弱気相場入りへ。

 さて、東京市場はインフレ、米利上げによる世界的なリスクオフの流れに遭って連日の大幅安に。日経平均は25日、75日移動平均線を窓空けで一気に下回り上昇トレンド終了の格好となった。チャートの形の上では5月12日安値(2万5688円)を下回っておらずまだ大勢的には下降トレンドとなっていないが、何度となく押されることで買い方がより慎重にならざるを得なくもなっている。