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2023/12/15

 15日の市場は日経平均が大幅反発。終値は前日比284円高の3万2970円だった。前日の米株高に円高ストップが加わって買い戻しが活発化した。上げ幅は400円を超え、一時3万3000円台に乗せるなど切り返しの強さを見せていた。米国の来年の利下げを先取りする格好で物色はグロース(成長)株中心に。円高さえ止まれば市場に目立った売り材料はなく安定感はある。日経平均は年末にかけて下値を切り上げて行く展開が期待できそうだ。

 昨日の米国市場はFOMCを受けて来年の利下げが明確となったことからダウ平均は6日続伸し、連日で史上最高値を更新した。FRB議長はこの日の会見で、FOMCの中で来年の利下げ開始時期について議論を始めたことを明らかにした。また、11月の小売売上高が事前予想を上回る強さを見せたことも買い材料となっている。利下げと景気の安定が足元の株高を促しており、この日も主要3指数が揃って6連騰へ。ナスダック指数とS&P500種は年初来高値を更新している。

 さて、東京市場は米株高という追い風に乗って日経平均が一時3万3000円の大台へ。早くも来年の米利下げを織り込む展開となっている。懸念されている急ピッチな円高は1ドル=142円辺りにある200日移動平均線が抵抗線となって一段の円高をテクニカル的に阻止。来週はいったん円安反転(リバウンド)へと向かうだろう。日経平均も来週は3万3000円台定着を狙う動きとなりそうだ。