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2021/01/21

 21日の市場は日経平均が大幅反発。終値は前日比233円高の2万8756円で、1990年8月以来の高値となった。前日の米国株が過去最高値を更新した流れを受けて序盤から300円を超える上げに。米ハイテク株の決算に対する期待から国内でも同業種の銘柄がけん引した。一方、2万9000円の心理的なカベに接近すると買い方も少し慎重になってしまう様子。後場は100円ちょっとの値幅で一貫してもみ合うなど膠着してしまった。

 昨日の米国市場はバイデン大統領就任を受けてダウ平均は続伸し、今月8日以来の史上最高値更新となった。この日の大統領就任式が無事に終了し、政権が完全に移行したことで買い安心感につながった。また、前日引け後に発表したネットフリックスの決算が事前予想を上回る内容で、来週以降に決算発表を控える主力ハイテク株にも連想買いが広がっている。この結果、S&P500種、ナスダック指数も過去最高値を揃って更新。バイデン新政権のもとでも株高は続きそうだ。

 さて、東京市場はバイデン大統領就任のご祝儀相場ともいえる格好で日経平均が終値ベースの戻り高値を更新。不確実性の大統領から確実性の大統領に代わったことで安心感が広がっている。当面の景気刺激策も市場の期待通りのものとなり株高基調に変化はないだろう。日経平均は2万9000円の大台を前に躊躇しがちだが、新興市場に賑わいが戻りつつあり好循環が生まれそうだ。